「のっティ」のデザイナー 吉野武(よしのたけし)さん、濱本豊(はまもとゆたか)さん

ヨシダ宣伝打ち合わせ卓でのっティ応援団

 今回の「のっティ応援団」は、のってぃのキャラクターと車体のデザインを担当したヨシダ宣伝(株)(野々市町堀内5-194)の吉野武さんと濱本豊さん(写真左から)。二人ともデザイン専門学校を卒業したデザインのエキスパートだ。
 ヨシダ宣伝は、元々は手書きの看板屋からスタートし創業80年。現在は、インテリアや広告メディア、調査・企画などの幅広い事業も行っており、北陸だけでなく東京・大阪・名古屋方面でも活躍している。

 前号で紹介したコーディネータの金岡さんを通して、野々市町役場から依頼を受けコミュニティバス導入プロジェクトに参加した。「このプロジェクトは、ポンチョ型のバスを導入したいとの意向以外、全く白紙からのスタートだったのでとても大変でした。」と当時を振り返る。
 まず初めに他地域のコミュニティーバスを参考にしようと、ポンチョ型のバスが走っている長野県松本市へ、デザインの監修者である金沢工業大学の水野先生(第2号で紹介)と学生さん、そして金岡さんと一緒に見学に行った。

 松本市のバスは、手毬をデザインにしたシックなもので城下町にフィットしたものであったが、あまり特徴がない野々市町ではどのようなデザインをイメージすればよいかと皆さんも迷っていた。そこで椿のモチーフを含めて、ヨシダ宣伝と工大の学生たちが、全く違う手法でアイデアを出し合うこととなった。

 二人のデザイン・コンセプトは、「明るく元気で、ほのぼのと、ゆったりとした、かわいいもの」と決めていたそうだが、完成したベースデザインを見て「これはうける!」と手ごたえを感じたそうだ。
 ちなみにこの時点では、「のっティ」の名前はまだ決まっておらず、仮の名前「のらんかー」を想定してデザインしていた。監修の水野先生からは、「バス前面の歩道側に描かれたキャラクターは、通行人の目に入り易く、またバス停で待っている人を迎えに来るという気持ちが表れている」と一押しの評価を得たそうである。

 デザインの選定とほぼ同時に決まったニックネーム「のっティ」。「100円バス」と表示するのなら、「のっティに100円玉を持たせたほうが面白い」ということでキャラクター・デザインが完成した。

 「のっティは一体何者?」と問いかけると、「熊だとか、犬だとか、切符だとか、いろいろ言われているようですが、何でもいいんです。特に決めていないし不思議な部分が残っているほうがいい。全部答えが出ているものはそれで終わってしまいます。足があってもいいんです。自由にイメージしてください。」とコメントを頂いた。
 
 最後に「これまで色んな仕事をしてきたが、”人にウケる”という仕事は初めて。お客さんと一緒に1つの物を作り上げて、その携わった事業がどんどんと広がっていくのはうれしい。」とプロジェクトに参加した感想を答えてくれた。