「のっティ」のコーディネーター 金岡奈穂子(かなおか なほこ)さん

役場前の金岡奈穂子さん

 平成13年から始まった野々市町のコミュニティバス導入委員会の事務局をサポートして、コンサルティング業務を担当してきた(株)計画情報研究所(金沢市駅西本町2-10-6)研究員の金岡奈穂子さん。

 運行ルート、バス停の位置などの調査研究を始め、運営事業者の選定や車両の形、デザインなどの全てにわたってコーディネーターとして活躍した。

 「バスの形は今のポンチョにほとんど狙い撃ちで決めていました。なんといっても可愛かった。」とか。「デザインもボディにジャストフィットでしょう?」と、金沢工大の水野一郎先生や学生、行政担当者、デザイン会社との連携プレーを賞賛していた。

 しかし、一時は他のデザインを強く推奨する声もあり、今のデザインが採用されない危機があったことも逸話として紹介してくれた。

 金岡さんは、交通システムや都市計画など、多くのコンサルティグに携わってきたが、行政、学生、デザイナー、交通事業者が一体となって、熱く語り、企画し、実現した事業はあまりない経験だったとか。
 「のっティが走ったときはうれしかった。これまでの仕事は計画段階で終わっていたが、のっティでは導入まで担当できて良かった。」と、いろんな人と一つのことを実現できたことが素晴らしい体験となっているようだ。

 のっティ運行後もアンケートやヒアリング調査も担当。のっティに乗っていると外から子どもたちが手を振ってくれた時は、泣きそうになるほど感動したそうである。

 「コミュニティバスは赤字が前提になっているが、赤字であってもただの移動手段ではない。住民の親しみ度、地域のアイデンティティとしての役割、ご近所とのコミュニケーション促進効果など、お金で計れない事業導入効果も評価すべき。」と力説する。

 「長く続けるためには、一人ひとりの住民に愛され、利用されることが大切。イベントの時に使う、キャラクターグッズなどの販売で応援する。白山市が導入を決めた、バス停の名前を売る、車両広告を乗せるなどして、少しでも経営の足しになる『応援事業』でのっティを盛り上げることも大事」とも。

 金岡さんは、砺波市出身で現在は金沢に居住。昔からまちづくりに興味があり、個人的には、農村と都市の交流を楽しむグリーン・ツーリズムに興味を持ち、砺波の散居村体験宿泊などを企画したこともある。

 この「のっティ新聞」にも大いに興味を持って頂いた。